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インドのカシミール地方は、世界的にも有名なサフランの産地です。そして、この地方のサフランは、スーフィーと深いつながりがあるのです。パンポレのサフラン栽培農家の人は、みんな、サフランはスーフィーの聖者、ショクババがパンポレにもたらしてくれたもの、と信じています。いまでも多くのスーフィーがいて、サフランの里を守っています。不思議なサフランとスーフィーのつながりを、ここでご紹介しましょう。
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サフランと、スーフィーと、そよ風サフランの花 パンポレの人たちは、サフランはショク・ババが最初にもたらしたものだ、と言います。 ショク・ババは16世紀にこの地方に生きたスーフィーの聖者で、パンポレの村のなかにサマーディー(聖者の墓)があり、いまでも多くの人が詣でているようでした。 ショクババのサマーディー(礼拝所) テンプルのなかに入ると、いくつかの台座がガラス張りの内部屋に安置されています。 私は、のちにとてもよい友人になったグラム・ラスーというお医者さんに連れられていったのですが、そこでは2,3人の人たちが祈りをささげていました。 グラム・ラスー。私に、入っていいよ、と言ってる。 写真をとってもいい、と言われたので、写真をとっていると、だれかが大声で泣きはじめました。泣きながら、語りかけているようです。それは、ひとりの男の人でし たが、神にむかって語り、泣いているのです。 このストレートなアプローチはス-フィーの特徴の一つですね。 私は以前からスーフィーの物語が好きだったので、こういう神にむかって涙をながしながら、語りかける、という話は知ってましたが、実際に目の前で見ると、驚きともと感動ともつかない、一種の感電状態におちいるような気がしました。 ショク・ババのサマーディーの隣りには、ショク・ババの師であるカジャ・マスード・ワリという聖者のサマーディーがありました。ワリというのは、「神の友人」という意味だそうです。 スーフィー・マスターのサマーディー。 サフランは神の楽園の花で、その花がショク・ババにあたえられ、ショク・ババがパンポレにあたえたものなのです。 グラム・ラスーのおじいさんはスーフィーだったそうです。 それで、グラム・ラスーの苗字はスーフィーというのです。 ですから、正式には彼の名前は、グラム・ラスー・スーフィー。 こんな名前があるなんて、考えたこともありませんでした。 名前が、スーフィーですものね。 私からしたら、ちょっとうらやましいほど、いい名前です。 グラム・ラスーはパンポレで、医者であり、同時に薬局の経営者でもあります。 15世紀に中央アジアからわたってきたスーフィー・マスターのサマーディー。 が、敬虔なスーフィーであるのが、もともとの基盤にあります。 彼の薬局には実にいろいろな人が訪れるので、そのような人たちにサフランの口上をしゃべらせて、あとから通訳してくれたりしました。 実に、良いサフランの見分け方が、まがりなりにも言葉化できたのは、ほとんど彼の好意によっているといって過言ではないのです。 そうじゃないと、農家の話すことは、実にその瞬間に生きていて、次の瞬間には 次の真実がなんのためらいもなく出てくるのです。 すばらしいですね。 瞬間に生きていて・・・。 私は混乱しますけど・・・。 はっはっは。 彼は、のちに、私を連れてアバンティプールに行って、8世紀のヒンズー寺院や、 ヴィシュヌ神と妻ラーダの彫刻。エローラにもまったく同じ構図の彫刻がある。 イスラムのモスクや、15世紀に中央アジアからやってきたスーフィーの聖者のサマーディーを、私に見せてくれました。 グラム・ラスー・スーフィー。 サフランと、スーフィーの里に吹く一陣のそよ風、のような存在でしたね、私にとっては。 彼との最初の出会いは、こんな感じだったんですよ。 カシミールのタバコを吸っている。写真をとったら・・・ 後ろのスーフィーおじいちゃんの笑い顔がいいですね。あっけらかんとして。 |
左は、私がサフラン栽培農家から直接買ったサフラン。生薬のような強い香りがして、色がエンジ色、ひとつひとつにめしべのトップの部分がついている。右は、ラウルチョークの店で買ったさふらん。色が赤っぽく、半分くらいにはトップの部分がなく、線のようなサフランである。ここいらの人は、だれもがこれはフェイク(にせもの)だと言います。しかも、驚くことに、「J&K政府承認」と明記されているのです。いったい、何を承認しているのだろうと、不思議です。が、私もようやくいろいろサフランについてわかってきたね。 |
最良のサフランの見分け方を、カシミールのサフラン栽培農家から聞きました。
カシミール・サフランは品質も世界一だと言われていますが、価格も世界一高いのです。それでイランなどから安いサフランが入り込んで、ミックスされたりして、ディーラーなどの手によって操作されているのが現状です。 私はゴアやムンバイでサフラン1g、250から300ルピー(約650-700円)で売られているから、カシミールに来たら半分くらいの価格だろうと思ってました。 しかし、スリナガルの銀座通り、ラウルチョークの目抜き通りのドライフルーツ・ショップで買っても、同じ値段です。 驚いたことに、パンポレという村のサフラン栽培農家から直接買っても、やっぱり1g300ルピー(約700円)なのです。 しかし、その秘密が少しづつ解き明かされていくと、私はふかーく感心しましたね。 わかってみると、なんでも、「なるほど」と納得するものですが、このサフランの価格と品質のからくりは、なるほど、を凌駕する「なーるほど、そうなのか!」でした。 ※ひとつは、さきほど書いたように、安いイラン産のサフランと混ぜること。 ※第二の方法は、サフラン農家はサフランの上のほうと下のほうを半分にちぎって出すことがあって、下のほうはだいたい8分の1くらいの値段で売られるそうなのです。それに、イランからやってきた安いサフランを混ぜると、ゴアの最終小売価格が300ルピーで収まるのです。 しかし、パンポレまでやってきて、サフラン栽培農家から直接買っても、いちばんよい部分だけを買おうとすると、やはり1g300ルピーになるというわけです。 では、ベストな部分は何になるのかと言うと、、アーユルヴェーダの薬の材料として買われていくのです。当然、アーユルヴェーダの医者は、何が本物か知ってますからね。そこから、アーユルヴェーダの薬も調合するのでしょうから。 ですから、よいサフランの見分け方は、このようにして見分けてください。 (1)匂いが強く、その匂いは生薬(漢方)のようなにおいであること。 (2)色が濃いエンジ色であり、赤やオレンジ色ではないこと。最近は、色まで染められた人工のものがでてきているらしい。 (3)ちょっと見ると、盛りあがった山のようなめしべの上の部分がついていること。ただの細い線のようなサフランは、めしべの上の部分をアーユルヴェーダの薬用にとったあとの、安い品質のものとされる。 このようなことを知ったうえでサフランを購入してみると、またひと味おもしろみも増すというものです。 サフランは高価なものです。もし小売価格が1gあたり1000円以下だったとしたら、ディーラーたちによって何か細工(工夫)がされていると考えて、間違いないでしょうね。 いろいろな価格のサフランを検討してみながら、最高級のサフランの味わいもお楽しみになってくださいね。 |
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