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キャラウェイ |
キャラウェイは、せり科、キャラウエイ属の二年草で、 学名 Carum carvi
〔カルム カルヴィ〕。
インドでは Sheeya Jeera、サイ・ジーラ とか、ファイン・クミンとか呼ばれる。和名は姫茴香(ひめういきょう)。香辛料として用いられるのはその種子(植物学上は果実)。 原産地はヨーロッパ、西アジア、インド、北アフリカである。 紀元前1552年のエベルス・パピルスに、ギリシャの薬草学者ディオスコリデスによってキャラウェイのことが記されている。 また、5000年前にスイスのメソリティク湖周辺に住んだ原住民の住居跡にキャラウェイの種が残されているのが発見されている。 |
古代エジプト人、ギリシャ人、ローマ人たちのあいだで使われ、フェニキア人の手によってヨーロッパ中に広められた。キャラウェイと言う名前はこの香草を最初に調理に使用したアラビア人が、カルウィヤー、またはカラウィヤーと呼んでいたことに由来する。
12世紀のドイツの医学書にキャラウェイのことが記載され、14世紀のイギリスの料理の本にも記述がある。 インドのヒマラヤ北部には野生のキャラウェイが繁殖し、平地では冬の収穫作物として、カシミール、チャンバ、クマオンなど標高2700~3600mの地方では夏の作物として栽培されている。 パン、ケーキ、ビスケット、焼きりんご、卵料理、チーズ、キャベツ料理、カレーのスパイスなどに用いられる。 キャラウェイには恋人や物を引き止めたり結びつけたりする力があると信じられ、その種子を入れておいた品物は盗難にあうことはなかったと言う。その実は、惚れ薬(ラブ・ポーション)の材料としても用いられていた。 香りの主成分はd-カルボン。 甘く爽やかな香りで、胃を健康にするはたらきがあり、消化作用がすぐれており、薬用・スパイスとしても利用されている。葉や根も野菜として利用できる。 食後のハーブティーにすると、消化促進作用がある。カップに小さじ1杯を入れ熱湯を注ぐ。 口臭・・・・・・・キャラウエイ1/2+カルダモン2粒 消化不良・・・キャラウエイ1/3+ジンジャー1/3+スターアニス1/4 インドでは、ジーラ(クミン)・ライスを作るときに、こちらのキャラウェイ(サイ・ジーラ)を使うことがあり、そうすると、より強く甘い香りがえられるという。 キャラウェイを使った マサラの作り方はこちら |
ウィキメディア・・・また、ドイツではリキュールの材料として用いられ、シルバー・ヴリット等のカクテルに用いられる。
キャラウェイ・・・ニンジンによく似た姿の植物である。冬になると、地上部がほとんど枯れるが、暖かくなればまた芽吹くので、処分したりしない。 |
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