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まじゅとシーナ

















まじゅと、わがいとしいシーナちゃん。
まじゅは、彼女を「金星人シーナ」と呼んでいる。
なぜなら、彼女は「不思議なヴィーナス」なんですよ。
いまだいたい2歳と半分くらい。
ようやく一人で歩き始めました。

シーナが生まれたときは、病院に嵐がふきあれたもんです。
医者も看護婦さんもてんてこまい。
まじゅは、外国の産婦人科なんてよくわからんから、なんて忙しい人たちだろう、なんて思ってたけどね。
女医さんが来て、まじゅと奥さんに、「シーナちゃんはモンゴロイドです」と言ったわけ。

そのときは何のことかわからなかったけど、なんか普通とちがうのかなあ、とはかんじてました。
なんかまわりの雰囲気が、とても深刻そうだったからね。
「私、日本人だから、もちろんモンゴロイド(モンゴル人種)でしょう・・・」
って女医さんに言ったら、それとはまたちがったモンゴロイドなんだそうだ。
染色体が一本多い(か、少ない?)モンゴロイドで、後から調べたら「ダウン症」というものだそうです。

まあ、まじゅもずいぶん普通の人から見たら変わっているし、5歳になる息子のたみろもすでに、かなりの<奇人>ぶりを発揮しているけど、シーナは普通にしていて、もう生来の<貴人>なんですよ。
そして、また、おもしろいんです、やることが。
ときどき、まじゅをげらげら笑わせてくれる。こんなにまじゅを笑わせてくれるのは、シーナだけです。

純真さの質も、たみろのときとはかなりちがうみたい。
まじゅに添い寝するときも、もうくっついてるのに、ごろごろ転がって、もっともっと、くっつこうとするんです。
なんというストレートさ、なんというインティマシー。
もう、まじゅはシーナちゃんにめろめろです。

え?、ただの親ばかじゃないかって・・・
ほんとですね。まったくそのとおりです。
親はみんなわが子が可愛いというから。

まじゅの親もそうだったんでしょうね。
それで死んだ親父を思い出して、感謝しているんですよ、最近は。

シーナちゃんは大きな病気もせずに、すくすくと、ハッピーに毎日暮らしています。
ちょっと成長の度合いは遅いようだけど・・・平均とくらべると。
でも、平均なんて数学の世界にあるだけで、現実の世界には存在しないもんだし、それに、だいたい、たった一人の個人を、またほかのユニークな個人とくらべるのも、そもそもまともじゃないからね。


ひとりひとり、みんなユニークなんだから、それぞれのペースで、あるがままに、自然に、育っていけばいい。みんな。

なんか、プロフィールといより、「親ばかのひとりごと」、でしたね。
はっはっは。一緒に笑ってください。





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マイソール白檀 サンダルウッドの木
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